工場内の環境改善例
事例1 三重県川越町 T社
主要設備 鍛造プレス3000t他
熱間鍛造でベアリング等鍛造品を製作、型の冷却に
水を使用し、循環して冷却使用しています。
工場外に10tのタンク8基を設備していますが潤滑油
が混入してタンク内にグリース状に浮いています。
これを手で周期的に取っていましたが手間がかかって
さらに悪臭がして、とても大変です。
さらに、年に一度すべての液を業者に依頼して汲み取り
をお願いしていますが、費用の面でも大きな出費となっています。
いろいろな会社のデモテストをお願いしましたが
性能、コスト面で満足できません。
何か良い方法は?
1基のタンクのフタを開けてみると半ば固形化した油が
全面に浮いています。
さらに、油が腐敗していやな臭いが発生しています。
使用設備:鉱物油回収装置 FCP-5101
フロートをタンクに浮かべて本機に接続し、電源を入れて
作業開始しました。
グリース状の油がどんどん吸い込まれて本機から油が出てきて
ペール缶に溜まっていきます。
10分ほどしてすぐ一杯になりました。
また、ペール缶を取り替えて続行です。
本機には掻揚げ装置がついているため、固くなったグリースも
難なく回収することができました。
結果、ペール缶5杯ほどが取り切れてきれいな水面が浮かびあがりました。
作業時間でおよそ3時間ほどかかりましたが、今後は半ば自動的に
油が回収されるため、人手もかからず大変満足して頂きました。
また、コスト面でも他社に比較して非常にいいと高い評価をいただきました。
タンクの油を回収し、水表面の油を取ることにより、水面から酸素を取り込む
ことができ、冷却液が長持ちすれば・・・と期待をかけて見えました。
導入により悪臭もなくなりほっとしています。
事例2 岐阜県可児市 K社
今まで、雑排水を下記のような排水枡を作って側溝へ流していました。
側溝に、薄い油膜が流れ出たため、県から改善命令が出されました。
K社は機械加工業で、鉱物油回収装置を排水枡にセットしました。
左の写真は排水溝からきた油の排水ビットです。左から右のビットに
底で繋がっています。
右の写真は少し離れたところに油水分離槽をセットしました。
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排水ビットのフタをはずして中を見たところ。
左は排水溝から水がはいて来るので比較的きれい。
右は左のビットと繋がっていてここから外部の側溝へと流れていきます。
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フロート装置をセットしておよそ1時間後。
ほとんど浮上油は取れています。
よって、これからは24時間タイマーをセットして1日2回1時間稼働するようにしました。
◎今まで、排水ビットから油が外部の側溝へ漏れて、薄い油が浮いていたのが無くなり安心です。