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手作業での油の管理

水溶性切削油の使用方法と注意点

水溶性切削油は水に希釈して使用するため、火災などの危険性が無く、高速切削,作業の無人化などその使用範囲が徐々に増えつつ有ります。しかしその反面、管理面で注意点があり、きちんとした液の管理が大変重要となっており、それを守ってこそク-ラント液の性能を発揮することができます。

◆ 水での希釈

原液を水で希釈する場合、まずペ-ル缶などに水を入れ、その水の中に原液を入れ良く撹拌をします。
この順序が逆になりますと、水との混ざりが悪く、極端な場合原液が分離してしまいます。
また、そこまで行かなくても、十分な性能を発揮できない事があります。

◆ 切削油の補給

水溶性切削油は水分の蒸発や、加工物,切り粉への付着等により徐々に減って行きます。
この場合、原液だけを追加したり、水だけを追加したりしないで、液を作るとき少し薄めにしたり、濃いめにしたりして希釈液を補給して下さい。濃度管理には屈折計を使用し、決められた濃度にすることが液の性能を発揮し、大切なことです。
水だけ補給していると防腐剤,防錆剤の不足や全体の濃度低下を招くおそれがあります。ク-ラント液が減ったときは減りすぎない内に余裕をもって入れておきましょう。

◆ 腐敗の防止と抜き替え

水溶性切削油の腐敗は悪臭を放つだけでなく、サビを発生させる原因となったり、液の性能を落としたりして弊害を引き起こします。水溶性切削油の腐敗は水分中に存在するバクテリアが繁殖することにより起こります。水中のバクテリアには酸素を好むバクテリアと逆に酸素を嫌う嫌気性バクテリアがあり、腐敗の原因となるのは後者の方であり、独特の腐敗臭を出すのもこちらです。

嫌気性バクテリアは酸素が多くあるところではその繁殖は鈍く、酸素が減少すると繁殖は活発となります。これには、ク-ラント液の表面がしゅう動面の油で覆われてしまったり、機械が長期間停止をして液が淀んでしまった時など、液中の酸素が不足し、バクテリアの働きが活発となってク-ラント液の腐敗が進行します。

よって、ク-ラント液の腐敗を防ぐ手だては、液表面の油膜を取り除いたり、ク-ラント液に防腐剤の投与や液の撹拌をして防腐対策を行います。
また、ク-ラント液の抜き換えは上記対策をきちんとしていればあまり必要ではないのですが、腐敗が加速し異臭が発生したときは液の抜き換を行います。

このときの注意点としては次の通りです。

  • 腐敗した液はできるだけ綺麗に抜き取りをして、タンクの中にバクテリアを残さない事が重要です。
  • タンクの中にスラッジなどがあれば綺麗に取り除きます。
  • タンクを水又は洗浄液で循環しながら、機械全体を洗浄し抜き取ります。
  • 決められた倍率で良く撹拌をしながらク-ラント液を入れます。

◆ ク-ラント液の濃度管理

切削油メ-カ-の指定する濃度になっているか定期的に測定を行います。
測定は屈折計を使用すると簡単にできます。
メ-カ-より換算表を出していますので、これにより液の濃度を知ることができます。

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