自動給油システムのメリットは?
エジェクターはクーラント液を製作するのに非常に早く便利です。一般の工場でも広く利用され、手作業に比べて素早く簡単に液の製作ができます。
しかし、出来上がったクーラント液は理想とされる液とは程遠く不満足な問題点が多数あることがわかりました。
そこで小社は問題点を検証し、便利さだけでなく、本当に経費削減に役立っているのか既設導入工場において検証をしていただきました。
問題点は以下のとおりです
エジェクター | FAM20A | 問題点の検証 | |
---|---|---|---|
濃度のバラつき | 大 | 無 | 製品の精度が不安定 |
濃度の調整 | 有 | 無 | オペレータの不安大 |
価格 | 安 | 高 | メリットで余りが! |
液の撹拌能力 | 不十分 | 微粒子まで撹拌 | 充分に撹拌することで工具寿命大幅に増大 |
人件費 | 随時必要 | 無 | オペレータの負担大 |
原液消費量 | 大 | 40%の大幅削減(※) | どう調整しても、削減不可 |
工具使用量 | 大 | 20%の大幅削減(※) | 充分な撹拌で驚くほど工具寿命大 |
原液の削減費 (工作機10台) ※削減量はお客様の |
59,400円/月 712,800円/年間 |
既設導入工場から驚きの結果が! |
自動給油システムの三大特徴
- 人件費の削減・・・自動作製、自動給油で人件費O円
- 原液消費量の削減・・・濃度のバラつきが無いため原液使用が4割減少
- 消耗工具の削減・・・絶えず新しい液を追加して20%の寿命増加
☆下記はその実例です☆
1、現場の作業者がクーラント液を手作りで製作した場合の費用計算です
<一人のオペレーターが1モジュール4台を管理している場合>
- 決められた製作現場へ行き、4台の機械へ一般的なペール缶を使用した例
20リットルの水と原液1リットルで5%の液4杯80リットルを作り、よく撹拌して混合させると
5分×4杯 20分 - 出来上がったクーラント液を運搬車で運び、それぞれの機械に注ぎ込む
5分×4杯 20分 - 人件費の計算(1モジュールを1人4台管理の場合)
20+20=40分 1分当たりの平均的な単価 50円/min
よつて1日当たりの人件費 40×50=2,000円/d
1ケ月間では 22(日)×2,000=44,000円/m
1年間では 12(月)×44,000円=528,000円/y - 四人のオペレーターが4モジュール16台を管理している場合
仮に4モジュール(合計16台)の設備では
528,000円×4=2,112,000円・・・年間でこれだけ多くの人件費がクーラント液作りにかかります - しかし、全自動給油システムを利用するとすべての機械を自動給油し、クーラント液の製作時間をほとんどOにいたします。
- よって、1年間だけで2,112,000円の経費節約となり5年間では実に10,560,000円の節約と驚くべき金額です
水分蒸発量を見込んで必要な濃度で製作した場合の費用計算です。
工作機械のクーラントタンクを200Lとして、マシン台数20台あたり5%濃度で1日40Lを毎日追加すると
①原液消費量は 1台につき2L必要
②マシン20台では 2×20=40(L)
③一ヶ月では 40×22=880(L)の原液追加となります。・・・a
ところが、タンク内のクーラント液濃度は実際には水分蒸発により7~9%となります。
よってタンク内濃度5%を維持するために製造時濃度を2、5~3%で作る必要があります。
aより 880(L)×0.6=528(L)で良いことになり、
よって 880(L)-528(L)=352(L)・・・月間の削減量
削減量を換算すると
352(L)×340(1Lの価格)=119,680円/月・・・一ヶ月の削減費用
1年間では119,680円/月×12=1,436,160円・・・5年間では7,180,800円
クーラント液自動希釈装置を使用した場合の工具使用費の費用計算です
- 中津川市の金属加工会社E社において本機の導入前2ヶ月間と使用後2ヶ月間の使用工具の摩耗を比較したところ 20%の費用削減効果が実現できました。(FAM50A使用 工作機械65台)
- 本機の設定値2.5%で現場のクーラント液の水分蒸発等により実測5%常時確認(ダクタイル鋳鉄加工)
- 削減効果の理由については次のことが考えられます。
- 常に新しく作られたクーラント液が刃先を冷却し、潤滑性が良くなったため
- 混合室内で作られた液が撹拌プロペラにより、微粒子クラスまでよく撹拌されるので理想的な液で刃先を保護するため。
- 液濃度が常に一定し安定しているためなどの理由により、刃先摩耗を抑え費用削減に繋がったと思われます。
工具使用費削減で240万・・・1年間
1,200万・・・5年間